内憂外患
米国内では、昨年の大統領選で大統領の
ドナルド・トランプ氏
の陣営がロシアによる
サイバー攻撃
などに関与したのではないかといった
「ロシアゲート」疑惑
に関し、司法省は独立性の特別検察官を設置し
ロバート・モラー元FBI長官
を任命した。
この「ロシアゲート」疑惑については、捜査の継続をしていたコミー前FBI長官にトランプ氏側近が捜査の対象になっていることなどから火の粉を被る恐れが出てきたことでトランプ氏は捜査中止を要請したが聞き入れられなかったことから解任したとされる問題を受け、野党・民主党や米メディアから
「大統領が捜査を妨害している」
との批判が出ていた。
そのため、司法省は特別検察官の任命により、公正な捜査を進める方針を示した。
この特別検察官の任命に対し、トランプ氏は「魔女狩り」という表現で批判したが、これまでの素行の悪さを考えれば真実を明らかにしたくないのだろう。
司法妨害が明らかになれば、米国議会の弾劾裁判が開かれることになり、証拠が揃えば罷免されることになるため、任期途中の退陣となりニクソン大統領と同じ道を辿るかもしれない。
トランプ氏は米国内における混乱で信頼感を大きく低下させるなか20日には、就任後初の訪問国となるサウジアラビアの首都リヤドに到着した。
今回の中東・欧州歴訪を通じ、対テロ戦や中東和平など国際的課題への対応で米国の指導力を示したい意向で、自身に向けられた内外の懸念を払拭する目論見がある。
トランプ氏は到着後、空港でサルマン国王らの出迎えを受けた。
なお、メラニア夫人と長女のイバンカ補佐官、娘婿の
クシュナー大統領上級顧問
も同行している。
トランプ氏は王宮での歓迎式典と昼食会に続き、国王や皇太子らと個別に会談した。
サウジ側と同国への大規模な軍用品売却などで合意した。
トランプ氏は単純な思考なのか「素晴らしい日だ。数千億ドルもの投資が米国に来て仕事を生む」と述べて成果を強調して見せた。
サウジ側は、イエメンにおける軍事行動や専制主義的な政治体制からオバマ前米政権下でぎくしゃくした両国関係の立て直しを期待している。
サルマン国王はトランプ氏の到着後、ツイッターへの投稿で「あなたの訪問は、われわれの
戦略的協力
を強化し、世界の安全保障と安定につながるだろう」と歓迎の意を表明した。
トランプ氏も「リヤドに来ることができて素晴らしい」と投稿した。
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