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2017年6月10日 (土)

ユーロ圏のインフレはまだ十分ではないとの認識

 

 欧州中央銀行(ECB)の
   ドラギ総裁
は8日、エストニアの首都タリンで開いた政策決定会合後の記者会見で、ユーロ圏の成長見通しを巡るリスクはおおむね均衡していると考えられると説明した。

 同時に、景気拡大はまだ力強いインフレにつながっていないと指摘し、これまでのところ、基調的インフレの指標は引き続き弱い状態にとどまっていると述べた。

 

従って、非常に高い度合いの金融緩和がなお必要だと続けた。

 景気に対するリスク評価の変更は金融緩和の解除時期についての協議を開始する舞台を整えたものの、ドラギ総裁の論調は当局者らにまだ協議の用意がないことを示唆した。

 なお、会合前から当局者らは、解除を巡るコミュニケーションについて極度に慎重でなければならないとの考えを示していた。

 総裁は会見で「忍耐が必要だ。引き続き、われわれの金融政策で回復を支えていかなければならない」と語った。

 会合で提示された政策案に対する「反対の声」はなかったことを明らかにし、資産購入プログラムの縮小は協議されなかったとも述べた。

 ECBはこの日、金利に関するフォワードガイダンスを変更した。
 必要に応じて一段の利下げを辞さないことを示唆する文言を削除した。

 

総裁はこれがデフレリスクの消滅を反映したものだとし、インフレが持続的にECBの目標に向けて収れんしていくことに当局者らは「自信を深めている」と語った。

 ECBは金利据え置きとQEプログラム現状維持を発表した。
 また、2017-19年のインフレ率予想を下方修正した。
 19年については1.6%と3月時点予想の1.7%から引き下げた。
 19年まで各年の成長率予想は0.1ポイントずつ引き上げた。

 ドラギ総裁は、基調的インフレは「基本的に同じ」で、意味のあることが起こったわけではないと指摘した。

 

 インフレ率が目標の2%弱に沿うという「より強い確信」が必要だとの認識を示したうえ、「インフレの目標に向けた収れんが持続し、かつ自律的であるという確信が必要だ」と述べた。

 
    

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