オバマケア撤廃計画は賛同を得られず頓挫?
米国議会上院の共和党議員の内で少なくとも3人が26日、共和党主導の
ヘルスケア法案
に反対する意向を表明し
マコネル院内総務
の医療保険制度改革法(オバマケア)撤廃計画が危うくなった。
スーザン・コリンズ上院議員は26日夜、同法案を採決に持ち込むための動議で反対票を投じるとメディアの取材で語った。
これより先にランド・ポール、ディーン・ヘラー両議員が同様の意向を示している。
議会予算局(CBO)は同日、共和党のヘルスケア法案が成立して施行された場合、向こう10年で無保険者が2200万人増えるとの分析結果を示した。
これを受け、マコネル氏が同法案を成立させるのに必要な50票の取りまとめはさらに難しくなった。
ポール議員は「これはひどい法案だ」とメディアの取材で発言している。
また、穏健派の一人であるコリンズ議員はCBOの分析により、同法案がオバマケアの問題点を「解決しない」ことが明らかになったと述べた。
ただ、CBOは上院共和党のヘルスケア法案による赤字節減効果が下院を通過した案より2000億ドル(約22兆4000億円)多いと推定している。
これはマコネル氏にとって好材料だ。
党内穏健派のロブ・ポートマン、シェリー・キャピト、リサ・マカウスキ各議員に加え、鎮痛薬オピオイド中毒や農村地域への支援などを求めているコリンズ議員への説得で、この2000億ドルの補助金などへの活用を提案できるからだ。
これまで少なくとも共和党上院議員6人が現在のヘルスケア法案を支持する用意がないと表明している。
同案通過には造反議員を2人以下にとどめることが必要。
ただ、共和党の指導者らは、週内の
本会議採決
を目指す立場を変えていない。
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