通貨の価値は国力と相関するもの
1992年9月16日に英国の通貨であるポンドの為替レートが急落し、翌日に英国が
欧州為替相場メカニズム(ERM)
を離脱した一連の出来事、いわゆるポンド危機で、ポンドの急落を予想して莫大な資産を作り上げた著名投資家で
ジョージ・ソロス氏
は、国際非営利団体(NPO)「プロジェクト・シンジケート」のウェブサイトに19日に掲載された寄稿記事で、英国では欧州連合(EU)離脱に伴い生活水準が劣化するという経済の実態が理解されつつあると指摘した。
ソロス氏は「全ての経済動向が持続的でないことを特徴とする転機に急速に向かっている」と指摘し、「英国のEU離脱は英国とEUの双方にとって全ての面でマイナスで有害であるのは事実だ。撤回することはできないが、考え直すことはできる。こうした状況が起きているようだ」と記した。
ただ、今までのところ、国民投票後に急速に落ちこむとの当初予想に反して英国経済はヘッジファンドが予想したポンド急落が予想がいに小さく、経済環境の悪化が予想されたものの意外にも健闘した。
ただ、ポンド安に伴い輸入物価の急上昇などの影響から物価上昇が見られたことから、消費者支出が落ち込んでいる兆候が出ている。
メディアがによる最新の月次調査によれば、エコノミストらはインフレ率が年内3%に達すると予想している。
ソロス氏は、英国が完全にEUを離脱するには少なくとも5年かかると指摘した。
その間にもう1回総選挙が行われるだろうと述べ、「全てが順調に行けば、離婚直前でも復縁したくなる可能性がある」と論じた。
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