10月までに将来の関係についての協議開始を決定できるほど現在の議論が進展する公算は小さい
英国の欧州連合(EU)離脱問題で欧州委員会の交渉責任者を務める
ミシェル・バルニエ氏
は、交渉ペースが遅々としていることについて、10月までに将来の関係についての協議開始を決定できるほど現在の議論が進展する公算は小さいとの見方を示した。
この事情に詳しい関係者がメディアの取材で明らかにしたものだが、非公開の議論だとして匿名を条件に語ったもの。
関係者によると、バルニエ氏は26日、ブリュッセルで開かれた
英国を除くEU27カ国の大使との会合
で発言した。
同氏は出席者に対し
可能性のある解決策
として第1段階の交渉を数カ月延長することを挙げた。
ただ、バルニエ氏は交渉の第1段階である離脱条件に関し、10月までに合意が成立する可能性を完全には排除していないという。
10月に開かれる英保守党の党大会や大廃止法案など英国内部の政治動向げ影響するとみている。
EUは在留市民の権利や離脱に伴う清算金などの問題で「十分な進展」があったと加盟国首脳が判断するまで、自由貿易協定を含むEUと英国との将来の関係について交渉を開始しない方針だ。
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