中国人観光客の激減で右往左往する韓国
韓国メディアの聯合ニュースによると
高高度防衛ミサイル(THAAD)配備
による中国の「報復措置」で、韓国では旅行代理店だけでなく高級ホテル・カジノ業界も打撃を受けていると伝えた。
韓国観光公社によると、今年3〜5月に韓国を訪問した中国人は
84万1952人(前年同期 198万9833人)
と前年同期比で136.3%減少した。
同期間におけるロッテホテルの予約は、前年同期比で約30%減少した。
また、ビジネスホテル「ラマダホテル」を中心にレジャー複合型ホテル「ミランダホテル」と高級ホテル「ビクトリアホテル」を運営している
ラミッド(Ramid)グループ
の国内ホテル予約は、中国当局が韓国団体旅行の販売を制限した3月15日以降、30%以上下落している。
韓国カジノ業観光協会によると、国内の外国人専用カジノ全体の入場者のうち、中国人は、14年には
169万人(全体の57.1%)
に達したが、16年は119万人(同50.4%)に減少した。
昨年に韓国を訪れた外国人観光客1720万人のうち、中国人はほぼ半数に当たる46.8%(806万人)で、韓国旅行業界にとって中国人旅行者は欠かせない存在に成長していた。
2015年の統計によると、中国人観光客1人当たりの韓国国内での支出は
2391ドル(約27万2000円)
に達した。
今年の中国人観光客数が昨年の806万人から半減(403万人)した場合、国内支出も96億3573ドル(約1兆1000億円)急減することが予想されている。
昨年の段階で、韓国旅行収支の赤字額は
60億3570万ドル(約6870億円)
だった。
中国人旅行者減少によって96億3573ドルが追加されると、旅行収支の赤字額は156億7143ドル(約1兆7800億円)に膨れ上がる見込み。
中国はフェアトレードを叫びながら、韓国にはTHAADの報復を行っており、中国はダブルスタンダードと批判するなど不平等との指摘を観光業者等は行っているようだが、ボッタクリに遭遇している中国人観光客も多くネット内に問題が反乱していることを考えれば、単純にTHAADの報復ともいえない。
また、中国人観光客の数が異常であり、それが正常に戻っただけとの指摘もある。
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