トルコのフランケンシュタイン
コソボ警察は6日、国際手配されていた
臓器売買組織リーダー
のイスラエル人
モシェ・ハレル(Moshe Harel)容疑者
が国際逮捕状に基づき、数日前にキプロスで「頭文字MHの容疑者」をキプロスで逮捕したことを明らかにした。
逮捕されたハレル容疑者は、2008年にコソボの首都プリシュティナにあるメディクス診療所で違法に数十件の腎臓移植を行わせた疑い。
ハレル容疑者は、主に東欧や中央アジアの
貧困地区の住民
らに1万5000ユーロ(約200万円)の報酬を支払うと勧誘し臓器提供者として搾取した容疑で10年近く前から当局に行方を追われていた。
なお、臓器提供を受ける側は主にイスラエル人で、移植料として最大で10万ユーロ(約1400万円)を支払っていた。
2008年、腎臓を提供したトルコ人男性がプリシュティナの空港で倒れたことをきっかけに
臓器売買組織
の存在が発覚した。
違法移植をしていたメディクス診療所は警察の家宅捜索を受け、閉鎖された。
欧州連合(EU)が主導するコソボの裁判所は2013年、コソボ人医師5人に対し国内で臓器売買を行った罪で禁錮刑を言い渡した。
なお、最長の刑期は禁錮8年だった。
検察側は、違法に臓器を取り出された提供者たちは
適切な医療措置も施されない
まま「ごみ」のように扱われたと主張した。
しかしコソボの最高裁判所は2016年、2013年の判決を取り消し、裁判は現在も継続中。
起訴状によるとハレル容疑者は臓器売買組織の首謀者とされ、コソボのメディアが
「トルコのフランケンシュタイン」
と書き立てているトルコ人医師
ユスフ・エルチン(Yusuf Ercin)容疑者
がメディクス診療所で臓器移植手術を行ったとされていた。
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