首を切断したブタを6時間生存させることに成功
米国のテクノロジーメディア「MITテクノロジーレビュー(MIT Technology Review)」によると、神経科学者
ネナド・セスタン氏
が率いるエール大学の研究チームは3月下旬、米国立衛生研究所(NIH)主催の会議で
首を切断したブタ
の脳への血液循環を回復させ36時間生存させることに成功したと発表した。
研究チームでは
「ブレインEx(BrainEx)」
と呼ばれるポンプ装置を使って酸素と、体温と同じ温度に保たれた血液をブタの脳細胞に届けることに成功した。
無数の脳細胞が健康な状態を保ち、正常に機能したものの、こうした脳に
何らかの意識
があったことを示す兆候はなく、セスタン氏は意識はなかったと「確信」していると述べた。
今回の実験は、一部のがんやアルツハイマー病などの研究や治療に役立つ可能性があるという。
このような形で人間の脳が復活した場合、その脳の持ち主には何らかの記憶やアイデンティティー、人権はあるのかといったことが主な問題となる。
英科学誌ネイチャー(Nature)で25日に公表された
公開書簡
の中で、セスタン氏と16人の第1級の科学者、哲学者らは、こうした研究に絡む
倫理問題
を提起し人間の脳に関する研究に対して当局はガイドラインを整備すべきだと訴えた。
この実験では、食肉処理場から入手した100~200頭のブタを対象とした。
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