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2018年5月 2日 (水)

大統領が間違ったときに勇気を持ってアドバイスする度量

 
 

 トランプ大統領の厚い信任を得て
   対北朝鮮政策 など
で転換点を迎えた大国の外交を担う
   ポンペオ米国務長官
は、強硬な発言とトランプ氏への忠誠心の強さが米国民の目を引いてきたが、国務長官指名後の言動からは、大統領のイエスマンにとどまらない現実主義者の顔も浮かぶ。

 2010年に下院議員に初当選したポンペオ氏は、オバマ政権の
   イラン核合意
に反対する
   若手の急先鋒
として名を上げ、これに目をつけたトランプ氏から
   中央情報局(CIA)長官
に抜てきされた。
 今度は自ら大統領との距離を縮めていった。

 トランプ氏への日々のブリーフィングでは、気の短い同氏の性格に合わせ、図やチャートを用いて簡潔に報告した。

 また、ロシア疑惑では
   ロシアの介入
は大統領選の結果に影響を与えていないと説明し、部下の報告に反する見解を示した。

 裸の王様を持ちあげる行動や発言が目立つポンペオ氏を、トランプ氏は「波長が合う」と評価するようになった。

 ポンペオ氏が4月12日の指名承認の公聴会ではトランプ氏が米国での
   ロシア疑惑捜査が原因
とかつて指摘した
   米ロ関係の悪化の理由
を尋ねられると
   「ロシアの悪い行いのせいだ」
と大統領と異なる見解を披露しこれまで大統領に波長を合わせた流れとは異なった見解を示した。

 トランプ政権が離脱を表明した
   地球温暖化防止
の国際枠組み「パリ協定」についても、条件次第で「再加盟を議論すべきだ」とも語った。

 ポンペオ氏がCIA長官として極秘訪朝して調整したトランプ氏と金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談の準備作業では、米国のみならず、世界の安全保障環境を左右することとなる。

 地位を得たのちは名誉を希求するのが欲望だが、大統領が間違ったときに勇気を持ってアドバイスする度量がポンペオ氏にあるかどうかが期待される。

   
  

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