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2018年7月26日 (木)

落書きは体制批判の政治事件

 
韓国のニュースサイト、リバティ・コリア・ポスト(LKP)によると北朝鮮の首都・平壌の中心部で6月1日、銃撃戦が発生したと報道した。

 北朝鮮国内の情報筋からの情報という。
 
 この銃撃事件は同日の白昼、西平壌にある
   人民武力省
の庁舎の近くで発生し、公安部門である朝鮮人民軍(北朝鮮軍)保衛司令部が将校1人を逮捕しようとしたところ、この将校が抵抗し、銃撃戦に発展したという。

 
 この後、将校は取り押さえられたというが、それ以上の詳細には情報源が追求されるリスクがあるため言及していない。
 
 この事件が事実であっても、この事件が大きな混乱の引き金になることは現状では低そうだが、注目すべき情報となる。

 
 北朝鮮軍の軍紀の乱れは、先軍政治で物資配給が優先される名目の下でも遅配が繰り返され、生活が困窮している状況で広がりを見せている。
 
 とくに末端部隊の乱れ方は激しく、窃盗や強盗、性的虐待など匪賊のごとき様相という。

 
 しかし、これまでは配給が余り遅れることもなく権益も与えられ忠誠心を維持できていたエリート軍人たちは例外との指摘もあったが、必ずしもそうではないという。
 
 今年3月には朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の大佐が、重要施設の壁に体制批判となる
   「落書きをしまくった」
ということで公開処刑される出来事もあったことを伝えた。


 北朝鮮では、建物の壁などに「落書き」が見つかると、政治的事件として扱われる。
 
 また、警備と監視がどこよりも厳しいはずの最前線である米韓軍と対峙する板門店(パンムンジョム)では、北朝鮮兵士が追手から銃撃を受けながら韓国に亡命するという事件も起きている。
 

 このときは北朝鮮軍と米韓軍との衝突には至らなかったものの、金正恩の体制に不満を持つ将兵が意図的に銃撃事件を引き起こすことなど最前線では何が起きるかわからない。
 
 
 3年前の8月には、北朝鮮側が仕掛けた地雷に韓国軍兵士が接触し、身体を吹き飛ばされる事件も起きている。
 
 これをきっかけに南北は軍事対立を激化させ、一触即発の事態にまで発展した。
  
 
 
ひとこと
 
 巨大な北朝鮮軍の内部にストレスが蓄積しているが、クーデターなど暴発を恐れた金日成、金正日、金正恩は軍事車両を移動させる燃料の配給は最小限にしており、弾薬なども配布を制限している。
 
 軍を手名付けるために意図的に食料などの配給を制限し、忠誠心を明らかにした場合や視察時に配給を増やすことなどを繰り返しており、こうした手法が逆に反発を生む状況は過去何度も見られた。
 
 ただ、公安部門である保衛部が情報を掴んでリスクの芽を摘んできたのが実態だろう。
 
 
 

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