« シリア旧反体制派支配地区への合同人道支援作戦 | トップページ | 治安悪化が深刻 »

2018年7月23日 (月)

金正恩委員長に対する「称賛」を続けるトランプ大統領

 
 米大統領の
   ドナルド・トランプ氏
は米国内での不人気を意識し、中間選挙での勝利を睨んで打算的に臨んだ観のあるシンガポールで開催した
   米朝首脳会談
だが、北朝鮮の非核化は長いプロセスになるかもしれないとし、交渉が長期化する可能性に言及した。

 

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の目論見通りに動かされた韓国文政権の要望を聞き入れたことで、果実すら得ることもなく将来の大量破壊兵器の被害を広げる可能性をより強めてしまった。

 
 

 米国内での批判を回避するためか、成果を強調しすぎた影響から
   「金正恩を信頼している」
というフレーズを連日強調しツイートしており、「非核化のプロセスが不明確なまま」で何を夢見ているのかといった疑念が広がっている。

 

 トランプ大統領は13日(現地時間)、ロンドンで英国首相
   テリーザ・メイ氏
との首脳会談の後、共同記者会見において、北朝鮮非核化はプロセスだと述べ、人々が望んでいるものよりやや長いプロセスになりうると続けたうえ「私は長いプロセスにも慣れている」と話した。

 

 トランプ大統領のこの発言は「北朝鮮との交渉の進展速度が遅い」という米国内の批判世論を意識したうえ、北朝鮮との交渉が容易でないという現実を迂回的に認めたともいえる。

 

 トランプ大統領は先月末にも、北朝鮮の非核化を急げばストーブから七面鳥を急いで取り出すようなものだと説明し、「急いではいけない」として、速度調節の必要性に言及していた。

 

 さらに、前日ツイッターを通じて金正恩委員長の親書を公開したことと関連しては「皆さんは昨日手紙を見ただろう」と記述し「私たちはとても順調に進めている」と繰り返し主張した。

 それと共に「私たちは制裁を解除していない。制裁が北朝鮮を苦しめている」と強調して見せた。

 

 トランプ大統領はこれまでも、米国が北朝鮮に対する「制裁を解除していない」ために、米国は北朝鮮に譲歩していないとの見解を明らかにした。

 

 ただ、中国との貿易問題で報復関税の措置を講じており、中朝国境間の経済交流は既に復活している状況にあるため、トランプ氏の粗野な交渉術は民間企業では有効かもしれないものだが、政府間では無理な話だろう。

 

 一方で、金正恩委員長に対する「称賛」を続けている。

 トランプ大統領は14日に公開された英国の大衆紙「デイリーメール」とのインタビューで、シンガポールで開催した米朝首脳会談で会った「金委員長が気に入ったか」という質問に対して、金委員長は「非常に賢くて性格が良い」と述べ「おもしろく、断固としていて優れた交渉家」と称えてみせたた。

 金委員長は質問者が「金委員長は無慈悲な独裁者」と指摘したところ、「もちろんそうだ。彼は無慈悲だ。しかし他の人も同じだ」として「私が相手にする多くの人もきわめて無慈悲な人々」と反論した。

 

 トランプ大統領は続けて
   「敵と認識される人々との交渉」
を妥結することが
   「トランプ・ドクトリンなのか」
という質問に「私は平和を見ることを望む。私たちは戦争をなくそうとしていて、実際に戦争から抜け出している」と成果を強調して話した。

 金委員長がトランプ大統領を欺いて朝米首脳会談を国際舞台に出る機会として利用したという趣旨の批判論に対しては、「金委員長は以前から国際舞台にいた」として「私が何をしたって?彼に会っただけだ」と答えており、外交の交渉での波及効果すら認識していないようだ。

 
    

« シリア旧反体制派支配地区への合同人道支援作戦 | トップページ | 治安悪化が深刻 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 金正恩委員長に対する「称賛」を続けるトランプ大統領:

« シリア旧反体制派支配地区への合同人道支援作戦 | トップページ | 治安悪化が深刻 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ