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2018年10月14日 (日)

過激派との戦いでは手段を選ばず(中国)

 
 

 中国当局が過激派との戦いの名の下、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで、イスラムの戒律に則った
   「ハラル」製品
への反対キャンペーンを開始した。

 同国北西部に位置する新疆ウイグル自治区では、イスラム教徒が中国当局による
   大々的な宗教規制
に直面している。

 

 特に近年、中国政府は
   独立分子対策
と称して治安強化に乗り出し100万人のウイグル人やその他の少数民族イスラム教徒らが
   超法規的な政治的「再教育キャンプ」
に収容されていると国連(UN)が報告書で推計している。

 

 アラビア語で「許される」を意味するハラルは、宗教に従って何が認められるのかをイスラム教徒に指示する一連の規則を指すもので、食品や飲料に関するものが多い。

 ただ、歯磨き粉の衛生製品や化粧品などにも適用されている。

 

 ウルムチの共産党指導部は8日、幹部らを率いて「ハラルが広く行き渡っている傾向を終わらせる」ために闘うことを明らかにした。

 

 メッセージアプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」の同市公式アカウントには、党幹部らの誓いには、イスラム教と縁を切り、「私の信条はマルクス・レーニン主義であり…その旗を高く掲げ『ハラルのまん延傾向』を終わらせるために闘い、死ぬまで固く決意する!」といった文言が含まれていた。

 

 また、中国共産党を中心とした公務員には
   飲食上の禁止事項
があってはならず、食堂は職員らが「さまざまな民族の料理」を味わえるように改変するとした。

 

 このキャンペーンの一環として、ウイグル人であるウルムチの検事トップを務めている
   イルシャト・オスマン氏
は「友よ、私のためにハラル料理店を探す必要はない」と題したエッセーを執筆した。

 10日付の中国共産党機関紙の傘下にある国際版「環球時報」では「専門家」の談話として、「ハラルのまん延」傾向は宗教と世俗的生活の境をあいまいにし、人を「宗教的な過激思想の泥沼に陥りやすくする」と論じた。

 
 
ひとこと
 
 手段を選ばず、文化を破壊して民族を取り込み漢民族化する計画だが、中国人の大部分が古代春秋戦国時代の中原にいた漢民族と同一かどうか疑問があるところ。
 
 長い中国の歴史では漢民族よりも異民族支配の期間や地域も多くあり、遊牧民族に同化されたといったのが真実だろう。
 
 漢民族への同化を積極化させている中国共産主義の矛盾が分裂していく力をいつまで抑えれるかどうか...
 
     

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