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2019年2月10日 (日)

殺害1年前にカショギ氏を「銃弾で」狙うと発言

 
 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は7日、サウジアラビア人ジャーナリスト
   ジャマル・カショギ氏
がトルコのサウジ大使館内で暗殺された事件で、サウジの
   ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(33)
が事件の1年前に側近との会話でカショギ氏を「銃弾で」狙うと発言していたと米情報機関からの情報に基づき報じた。
 
 
 同紙によれば米情報機関はこの発言について
   文字通りの「射殺する」
との意味ではなかった可能性はあるものの、いつでもカショギ氏を殺害できるという意思表明だったと受け止めているという。

 皇太子に批判的な記事を書いていたカショギ氏は2018年10月2日、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で殺害された。
 
 今回報じられた皇太子の発言は、その約1年1か月前の2017年9月に側近との間で交わされた会話の中に登場したもの。

 皇太子は側近に対し、カショギ氏が
   帰国の誘い
に乗らないなら
   強制的に連れ戻す
必要があると発言していた。
 なお、そのいずれも不可能な場合は、同氏を「銃弾で」狙うと述べていた。

 ニューヨーク・タイムズによると、この会話は米情報機関が傍受したもの。
 
 皇太子とカショギ氏殺害事件を結び付ける
   決定的な証拠
を求めて捜査を強化した結果、最近になって書き起こされたという。
 
 国家安全保障局(NSA)をはじめとする米情報機関は、同盟国を含む
   世界各国の指導者
の通信を日常的に記録・保存しており、思考が分析され米国の政策に従うような取り組みがなされてきた。

 サウジ当局は当初、カショギ氏失踪への関与を全面否定していた。
 裏付けの映像や音声が出てきたため、その後、総領事館内で暗殺チームによって殺害されたことをしぶしぶ認めたが、皇太子の関与については頑なに否定している状況にある。
 
 
     

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