投資活動に乗るか?
親北朝鮮政策を強引に展開している韓国の
文大統領
は「朝鮮半島の平和経済は世界で最も魅力的な市場になる」とし、「平和経済の無限の可能性に注目してほしい」と述べた。
また、昨年の南北首脳会談以降
地政学的なリスク
が目に見えて減少したと主張したうえ、格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が韓国の格付けを中国や日本より高い過去最上位に据え置いたことに言及した。
韓国の昨年の輸出額が初めて6000億ドル(約66兆円)を突破しており、貿易収支は10年連続黒字だと主張したうえ韓国経済の健全性を強調した。
また、韓国は優秀な産業・貿易インフラと高い開放性を持っていると持論を展開し、米国、欧州連合(EU)、中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インドなど52カ国と自由貿易協定(FTA)を締結し、世界の国内総生産(GDP)の77%に達するFTAネットワークを備えていると述べたうえ「世界に進出しようとする外資系企業にとってこれ以上よい環境はない」と続けた。
また、日本など外資系企業が部品・素材など韓国産業が弱い分野での競争力強化に大きく寄与していると話し、外資系企業の水平的な組織文化と女性・家族に優しい制度は韓国の企業文化にプラスの影響を与えていると評価した。
世界的な景気鈍化で昨年は世界の外国人投資規模が19%減少したにもかかわらず、韓国は17%増の269億ドルと過去最高額を記録したと説明した。
文大統領は1万8000社以上の外資系企業が韓国で74万人の雇用を創出するなど地域の雇用創出や中小企業との技術開発などで
「共生に寄与した点」
を評価した。
外資系企業の持続的な投資と模範事例が継続するよう政府・地方自治体も積極的に支援することも約束した。
今年から新技術・サービスの実証などで一時的に規制を緩める
サンドボックス制度
を実施していると紹介し、外国人投資の現金支援の予算も今年500億ウォン(約48億円)に拡大したと明らかにした。
また、不必要な規制を廃止し、投資インセンティブを強化するとして、外資系企業がサンドボックス制度を積極的に活用して第4次産業革命と革新成長において大きな役割を果たすことに期待を示した。
ひとこと
リスクを棚の上に上げても投資の魅力はあるといえるか疑問。