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2019年5月 5日 (日)

穀物確保の多様化

 
 中国メディアの参考消息が4月30日、ロシアと中国がロシア側から中国への大豆などの農産品輸出についての協議を進めていると外電を引用し報じた。
 
 中国は米国にとって大豆の重要な輸出先だった。
 ただ、双方の取り引きは
   米中貿易摩擦
の大きな影響を受けており、中国が米国産大豆に25%の追加関税を課している。
 
 これまで、2018年5月の時点で、中国が米国産大豆の輸出を停止したとの報道もあった。
 一方で、同年8月には、ブラジルの多くの農業生産者が中国への輸出を見込んで、長年にわたり栽培しつづけてきたサトウキビを大豆に転作しているとの報道もあった。
 
 中国にとって大豆は、直接食べたり豆類加工品の原料のほか
   豚の飼料
として極めて重要で、中国も増産に力を入れ始めている。
 
 ただ、穀物の生産量確保が国の安定に必要不可欠な中国でもあり国内で十分な大豆生産量を確保するのは不可能。
 そのため、国外に調達先を探さねばならない状況にある。

 米国以外で生産が盛んな国にとっては米中貿易摩擦が、輸出量を急増させる大きなビジネスチャンスだが、原油価格の影響を受ける距離が問題となる。
 
 中国は19年、大豆を8400万トン輸入する必要があると推測される。
 一方、ロシアから中国への大豆輸出は18年には81万7000トン程度だった。
 
 ロシアのトルトネフ副首相は「24年には中国への輸出量を毎年200トンに増やせる潜在力がある」と述べた。
 また、4月下旬に北京で大豆や乳製品、肉類の対中輸出について中国側と協議したとトルトネフ副首相は話した。
 
 この協議の内容には物流関連のインフラ建設関連も含まれているという。
 また、ロシア当局からは、中国は牛乳と家禽類の対中輸出を希望するロシア企業90社に許可を与えたとする報道もある
 
 ロシア政府農業省は、中国に対する豆類を含めた穀物、小麦粉、油脂、糖類の輸出を増やしたいとの考えを示した。
   
 
ひとこと
 
 中国の政治的安定には穀物の確保が最重要事項であり、逆に、良好な関係が維持できなければ社会秩序が乱れることになりかねないバランスが必要となる。
 輸送費も価格に影響するため、南米からの流入もある程度増やすだけでしかない。
 
  
 

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