イランが低濃縮ウランの生産を増やし核合意の履行に暗雲
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が、オーストリアのウィーンにある本部で10日始まり、天野之弥事務局長は、記者会見で、直近の分析からイランが
低濃縮ウラン
の生産を増やしていると指摘し、「核合意を巡って緊張が高まっている」と懸念を示した。
イランは先月、核合意からの一方的な離脱を表明した米国への対抗措置として合意内容を一部履行しないことを表明し、低濃縮ウランの増産を発表していた。
このため、イランの低濃縮ウランの貯蔵量が、核合意が定めた制限を超える可能性があるとの見方も出ている。
天野事務局長は「関係国は対話を通して緊張緩和の糸口を見いだしてほしい」と呼びかけた。
米国による制裁で経済状況が悪化するイランは、ヨーロッパに対し、制裁回避によるイランとの貿易ができるようにする措置を求めており、これに進展が見られなければ、本格的な核開発を再開させる可能性がある。
IAEAは、査察などを通して引き続きイランの核合意の履行状況を確認し、違反が認められた場合には、各国に報告して対応を協議するとしている。
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