単純な支援で諜報網を構築されるリスク
イタリアでは2日、新型コロナウイルス感染の中心地となったミラノ近郊にロシア政府が派遣した軍医療チームの中に、ほぼ間違いなくスパイが潜入しているとする専門家の主張をメディアの
スタンパ(Stampa)紙
が「ロシア軍の情報機関である参謀本部情報総局(GRU)の将校がいる」とする、北大西洋条約機構(NATO)に所属していた化学兵器専門家
へイミッシュ・デブレットンゴードン氏
(Hamish De Bretton-Gordon)
のコメントを掲載したところ、ロシア政府は直ちに激烈な反論を展開した。
ロシア国防省は、スタンパ紙が「言論の自由という理想を盾に」して「反ソビエトのプロパガンダ」を思い起こさせる話を広めたと非難した。
イタリア政府は、「ロシアの支援には感謝」するが、ロシア国防省の報道官による「一部の不適切な表現は聞き捨てならない」と批判して、「表現の自由と批判する権利は、わが国の基本的な価値観だ」と主張した。
ロシアは先週、イタリア北部の病院と介護施設での
消毒作業
に協力するために104人の医師と専門家チームを派遣した。
なお、イタリア政府発表の新型肺炎による死者1万4681人のうち、半数以上は同地域に集中している。
スタンパ紙が「ロシアの人道支援を中傷する記事を掲載して目立とうとしている」とするロシア側の主張は「遺憾だ」と反論し、同国はイタリアにとって「非常に困難な時期に友情と連帯を示してくれている」と今なお考えていると回答した。
イタリア政府によれば、ロシアの医療チームは研修後、ミラノ近郊の野営病院で患者の治療を開始することになっている。
ひとこと
支援活動に情報部門の職員を紛れ込ませ感染拡大の情報収集を行うことは予想されるもので、当たり前のことだろう。
こうした工作活動なども含め情報収集や将来に向けた軍事作戦などあらゆる諜報網の構築が支援とは別の部門で要員を出して過去も行われてきた。
武漢の感染症での米国からの支援を中国政府が拒否したのも同様の諜報活動へのリスク回避からだろう。
単純に支援する部門とは別の情報部門が支援名目に工作員などを仕込んでいるのは常識の範疇だろう。
細菌戦争などBC兵器の攻撃での効果を確認する情報のひとつだ。
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