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2020年5月 6日 (水)

食料の確保が出来なくなるリスクがあるが、対応できているのか疑問

 米国デラウェア州の養鶏場でコロナ肺炎の感染拡大に伴う
   外出自粛 など
労働者の移動制限の影響から労働力が確保出来ず
   200万羽の鶏
の飼育が困難となり処分する「厳しいが、必要な決断」を下した情報が市場に伝わった。
 
 豚肉の加工場でもこれまでに労働者がコロナ肺炎に感染したため隔離されたことから施設の閉鎖が起き、その影響から豚肉価格が急上昇する事態となった。
 
 これまで米国内の大規模な農産物の収穫などではメキシコや中南米から低賃金の労働力に依存してきた。
 米国農業分野では、白人至上主義的思考が強いとも言われる
   トランプ大統領
の偏重的な人種隔離政策でコロナ肺炎前でも移民制限されており、労働力の確保が難しくなっており、米国の農業を含め食材に関するサプライチェーンが限界まで追い込まれ寸断しかねない状況にある。
 
 約1300名の農場と契約している
   Delmarva Poultry
では、「別の養鶏場で加工することや、飼料にすることなど、あらゆる選択肢を考慮したが、最終的に殺処分を選んだ」とメディアの取材に対して説明した。
 いまのところは契約養鶏場が2019年に飼育した6億900万羽からすればわずかな数だ。
 ただ、今回の措置は米国全土で食肉生産者が直面している問題を浮き彫りにした。
 
 そもそも、農業分野の多くが収穫などで人手がお置く必要で、自動化が難しい産業という本質を忘れている。
 大手食肉企業のタイソン(Tyson)では、全国紙に全面広告を出した。
 従業員の疾病と工場の閉鎖によって「食料のサプライチェーンが破壊されつつある」というものだ。
 米国の大手メディアCNNでは、サウスダコタ州、ミネソタ州、アイオワ州にある3つの豚肉加工場では、4月に無期限の閉鎖を余儀なくされ、これらの工場は米国の豚肉生産の15%を占めていると伝えた。
 豚肉生産大手のスミスフィールド(Smithfield)は、新型コロナウイルスのパンデミックの中、業界全体が不可能な選択に直面し、営業を続けて国民へ食料を供給し続けるか、従業員を
   感染のリスク
から救うために工場を閉鎖するかだとメディアに明らかにした。
 米国農務省のデータによると
   貯蔵された冷凍豚肉
は3月から4月の間で4%減少した。
 一方で、工場の労働力低下のため、未処分の豚が40万頭飼育されている。
 こうした中で、肉の処理量は25%減になっており消費者の手元に入らなくなるのも時間の問題のようだ。
 売れ残った農作物を、記録的な失業者数の増加で大勢の人々が集まっている
   フードバンク
へ寄付した農家もいるが多くの農家にとって
   収穫や輸送にかかるコスト
への支援なしでは寄付することは出来ない。
 このため、損失を少なくするため放置すれば腐らせる事態が生じることになる。
 ベリー類の世界最大の卸売業者、ドリスコルズ(Driscoll's)の
   ソーレン・ビョルン社長
は「5月にはベリー類の収穫のピークを迎えるが、そのベリーは収穫されず、市場に出ることもないだろう」とメディアの取材で述べた。
  
 
ひとこと
 
 農産物の収穫を行う労働力が確保出来ず輸送手段も制限される事態は農地等で農産物を収穫しないまま放置して腐らせることになる。
 
 こうした事態はウクライナで1932年から1933年にかけて起きた「ロホドモール」と呼ばれる人工的な大飢饉で1450万人が死亡したことと同様の事態を生じさせかねない。
 
 穀物自給率への対処は穀物飼料の確保、エネルギーまでを考える必要がある。
 冷夏などが起これば、日本人の胃袋を直撃することになる。
 愚かな民主党政権を含め与野党の政治家の能力不足は甚だしく、民営化最優先で市場に取り引きを任せる思考では国民に飢餓が起きるだろう。
 
 コロナ感染への対応で最優先するのは自国の国民の健康確保と食料の調達だ。
 一時起きたバーター不足の背景を考えれば明らかだ。(参考情報)
   
  

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