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2020年6月20日 (土)

冬眠しないマウスを冬眠に似た状態に導く「スイッチ」のような神経回路を特

 

 クマやハリモグラなどの哺乳類の一部は、食糧の乏しい冬季に、体温や代謝を下げてエネルギーを保持ながら生き延びる冬眠現象である。
 
 冬眠の調整には脳の一部が関与していると考えられてきた。
 ただ、そのメカニズムはまだまだ解明されていない。

 日本とアメリカで本来は冬眠しないマウスを冬眠に似た状態に導く「スイッチ」のような神経回路を特定する研究成果が、相次いで発表された。
 

 筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構の櫻井武教授らと理化学研究所の共同研究チームでは、マウスを冬眠に似た状態に誘導できる新しい神経回路を発見した。

 マウスの視床下部にあるこの神経細胞群は「Q神経(休眠誘導神経)」と名付けられ、Q神経を刺激することによって生じる低代謝を「QIH(Q神経誘導性低代謝)」と称している。

 実験では、マウスのQ神経に刺激を与えると、48時間以上にわたって、動きや摂食がほぼなくなった。
 また、体温が摂氏24度まで下がり、酸素消費量(VO2)も大幅に低下した。
 
 ただ、代謝を制御する機能は維持され、冬眠と極めてよく似た状態になった。
 この状態から回復した後も、マウスの組織や器官に損傷はなく、行動の異常も認められなかった。

 研究では、マウスと同じく冬眠しないラットにも、Q神経に刺激を与える実験を行った結果、マウスと同様に、長期的かつ可逆的な低代謝が確認された。
 
 このことから、研究チームは、「哺乳類に広く備わっているQ神経を刺激することで、ヒトを含め、本来は冬眠しない哺乳類を、冬眠に似た状態に誘導できるのではないか」との仮説を示しているという。
 
 2020年6月11日、その研究成果を学術雑誌「ネイチャー」で発表した。

 

   

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