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2020年7月18日 (土)

暗殺未遂の可能性は低いが燃え方が異常

 

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は中朝国境の河川である鴨緑江(アムロッカン)を挟んだ対岸に位置する北朝鮮の
   新義州(シニジュ)市
で9日、大規模な火災があったと、その様子を写真や動画とともに報じた。

 RFAによれば、火災は15両編成の列車が丸焼けになるなどの被害といもので同市内の江岸(カンアン)駅で発生した。

 北朝鮮では金正日を狙った暗殺計画で政治体制に不満な勢力が2004年4月に龍川(リョンチョン)で起こした大爆発事故がある。
 
 この計画では8000棟の建物が吹き飛び、1500人が死傷した大惨事である。

 今回の事故で人命被害が出たかどうかはわかっていない。
 
 RFAが公開した動画を見ると、真黒な煙が上空100メートルにまで達している。
 列車15両が全焼するとは火の勢いは相当なもので、被害の規模が気になるところ。

 ただ、積荷は食用油などの食糧品だったようで、その点では、2004年の大爆発事故とは状況がだいぶ異なっている。
 
 当時、爆発した列車に積まれていたのは化学肥料に使われる硝酸アンモニウムでこれと燃料油が混ざると、「硝安油剤爆薬」というシロモノに化ける。

 当時の北朝鮮側の説明では、事故は龍川駅の引き込み線で、硝安を積んだ貨物列車と油槽車両の入れ替え作業中に起きたと説明した。
 原因は油槽車両に高圧電線が接触して火災が発生、過熱された硝安が大爆発したという。

 ただ、硝安油剤爆薬は簡単に爆発しないので、起爆装置としてダイナマイトなどほかの爆薬を使った雷管が必要になる。
 さらに、発生現場が、直前に特別列車で中国を訪問した金正日総書記の帰路上にあったため当時は「暗殺未遂説」も出ているが真相は不明なままだ。
 
 今回の江岸駅での火災は、列車が
   新型コロナウイルス対策
のため長時間停車している間に起きた。
 中国からのコロナ感染の流入を阻止すべく首都・平壌に向かう前に列車を消毒し、貨物も一定期間、隔離しなければならない措置が取られているためだ。

 新義州の知人から事故の様子を聞いたという中国・丹東市民がRFAに語ったところでは、「駅には消火器があったが中身が空っぽで、火災の初期鎮圧に失敗した。それからたったの数分で貨車に積まれていた大豆油が燃え始めたのだが、煙がすごくて現場に近づくこともできなかったらしい。1時間半の間、なす術もなく見守っているうちに、駅の倉庫の保管品まですべて燃えてしまった」と話したという。

 列車の積荷は、新型コロナウイルス対策で貿易を停止した影響もあり、物資欠乏が伝えられる北朝鮮への中国からの支援物資だった可能性がある。
 
 
ひとこと
  
 治世者の徳がないため、こうした事件や災害が起きるのだろう。 

 
   

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