8月の米非製造業総合景況指数
米供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業総合景況指数は56.9と 前月(58.1)から1.2ポイント低下し活動拡大ペースの減速を示した。
指数低下は4カ月ぶりのことでエコノミスト予想値は57だった。
新規受注の伸び鈍化が背景にあり、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた経済が、回復のペースを落としていることをうかがわせた。
経済活動の再開が広がる中、パンデミックは小売りや外食業、旅行業など多くのサービス業により大きな課題がある。
ISM非製造業景況調査委員会のアンソニー・ニエベス委員長は、「経済活動が再開する中、回答者のコメントは大部分が楽観的で、業況や経済に対する見方は業界によってばらつきがある。
まだ再開していない業界は、足元の不透明性を引き続き不安に思っていると説明した。
また、8月はヘルスケアや輸送、建設を含む15の業界が活動拡大を報告した。
サブ指数のうち、景況指数は62.4で2004年以来の高水準だった前月から、4.8ポイント低下したが依然高い水準にある。
新規受注は10.9ポイント低下して56.8と、3カ月ぶりの低さだった。
雇用指数は前月の42.1から上昇して47.9だった。
これは6カ月ぶりの高水準で、労働市場がいくらか改善したことを示唆した。
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