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2020年10月31日 (土)

ばか騒ぎ

 

 米大統領の
   ドナルド・トランプ氏
は世論調査での劣勢にもかかわらず
   再選を果たすための鍵
として、愚かさと嘲笑する環が広がる中、前回選挙運動と同様に
   お祭り騒ぎの集会
に頼っているようだ。
 
 トランプ氏はこれを支持者の熱意を示す重要なサインだと考えているが、むしろ同氏の敗北を決定付けているだけだと世論調査会社は分析した。

 トランプ氏は26日、激戦区であるペンシルベニア州で集会を3回開催した。
 
 27日も3回、週末までには多ければ1日に5、6回を開く予定。
 メディアの道化とも言える軽薄な姿を晒すため、大音響の音楽と派手な演出、大型ディスプレーで動画を再生するのはテレビのリアリティー番組出身のトランプ氏にはぴったりの舞台ともいえる。
 
 この背景には大統領専用機が据えられ、大統領自身がショーの目玉として登場すると、興奮した参加者は大歓声で迎えるシナリオが繰り返された。
 地元の共和党員らはこれまでに見たどの政治イベントとも違うとメディアの取材で話す。

 コロナ感染への対応から、感染拡大を止めたい民主党候補のバイデン前副大統領は集会の回数も少なく、新型コロナウイルスの感染を防ぐため参加者の数を抑えており、多くの場合ドライブイン方式で行っている。

  
 バイデン氏は全米世論調査でトランプ氏を8ポイント程度リードしたままで選挙戦が展開している。
 共和党が強い重要州のフロリダではほぼ互角の戦いだ。
 また、幾つかの激戦州ではバイデン氏が小幅にリードしている状況となっている。
 
 バイデン氏の集会に集まった群衆の少なさをトランプ氏は嘲笑した。
 メデイア受けするように自身の集会参加者の数に驚嘆して見せ、迫り来る「レッドウエーブ(共和党の大勝利)」の兆しだと強調して見せる愚かさだ。

 ただ、共和党は出席者からデータを入手し、支持基盤を活性化させられると主張するものの民主党では寄付やボランティアが急増していることを明らかにしており、トランプ氏は既存の支持者に向けてアピールしているだけではないかとの見方が強い。

 国立感染予防機関などならの感染防止の勧告に反した集会を開くことで、有権者はトランプ氏によるウイルス対応への不満を強めている。
 
 就任後初の大きな危機への対処をトランプ氏は誤ったと、バイデン氏が繰り返す主張を後押ししている。
 一方で世論調査会社によれば、集会がトランプ氏への支持を高めたという証拠はほとんど出ていないのが実情だ。

  

  

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