管理面の制約に注目
新型コロナの感染拡大に腰が引け何ら対策を講じなかったトランプ政権の影響が強く出た米国では15日、新型コロナ感染者数が累計1100万人を突破し、死者数と入院患者数も増えている。
欧州でも感染者が増え、西欧諸国を中心にして世界は悲惨な冬を想定し身構えている状況になっている。
東京五輪の開催という利権をうまみを手放す意図もないIOCのバッハ会長の発言からは有色人種でもある日本人への感染を広げるリスクより開催最終戦という思考が垣間見られ、2月の小池東京都知事や政府、宣伝料収入を期待するマスコミが新型コロナへの対応を抑制する動きが見られた。
掌返しの対応が顕著だが、いまさら何を主張しても、この時の素行の悪さが現状の感染拡大を引き起こしたものであり、後手になっている責任をNHKや民放は負うべきだ。
米ファイザーとドイツのビオンテックが開発するワクチンが先週、同様の有望な結果が示された。
米モデルナは16日、新型コロナウイルスのワクチンが大規模な第3相臨床試験で94.5%の確率で効果を示したとの暫定分析結果を発表した。
これらのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)という技術に基づいている。
モデルナは3万人余りのボランティア被験者のデータを分析したという。
同社の発表資料によると、ワクチンは事実上、症状を伴う全ての感染を防いだとのこと。
米国立衛生研究所(NIH)が指名する独立した組織のデータ安全性監視委員会(DSMB)によると、ワクチン接種を2回受けた被験者で感染したのは5人のみで、偽薬を接種されたグループでは90人だった。
でモデルナの発表によると、ワクチンを接した被験者に重症患者は出なかった。
ただ、偽薬グループは11人だった。
ステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)はメディアのインタビューで、「重症化に関するデータに最も興奮している。状況を一変させると私は思う」と述べた。
モデルナもファイザーも暫定ながら有望な結果を受けて、今後の試験で安全性が確かめられれば米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)を申請する見込みだ。
ただ、ワクチンの使用が認められた後は、供給体制が大きな問題になると見込まれる。
これらワクチンの扱いは複雑で、例えばファイザーのワクチンは使用の数日前まで超低温で保存される必要があり管理面からの制約が大きい。
モデルナは16日、同社製ワクチンは通常の冷蔵庫の温度で30日間安定していることを新たな安定性データが示したと発表した。
従来データでは7日間とされていた。
なお、この30日を超える保管には冷凍庫が必要となるが、ファイザーのワクチンのような特別の設備は必要としないという。
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