« 後の祭りになりかねない | トップページ | マクロン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性 »

2020年12月17日 (木)

軍事部門間の卦根黄を巡る対立が起きている(北朝鮮)

 

 北朝鮮当局は新型コロナウイルス感染症の流入・拡大を防ぐため、今年8月と11月の2度にわたり、脱北・密輸の拠点とされる両江道恵山市など中朝国境地域に「暴風軍団」と呼ばれる人民軍11軍団を投入した。

 この「暴風軍団」は1969年に特殊8軍団を母体として創設された部隊。
 特殊8軍団は、68年1月21日の青瓦台(韓国大統領府)襲撃事件を主導した124軍部隊を中心に構成された。

 北朝鮮では先週、中朝国境封鎖のため投入した「暴風軍団」の潜伏勤務中の兵士が先週、両江道ポテ里に駐屯する
   国境警備隊
隊員A氏(19歳)が分隊長と共に鴨緑江沿いで警戒勤務中、鉄条網近くの畑に入ったところに銃撃を加えて射殺する事件が発生したことが11日明らかになった。
 
 この事件では暴風軍団の兵士が故意に銃撃を加えたとされ、これまで繰り返し暴力事件が起きていた暴風軍団と国境警備隊の間で衝突直前の険悪な雰囲気が強くなっている。

 国境地域に派遣された暴風軍団は鉄条網の内側にて、鉄条網を出入する人物や動物を監視・統制し、警備隊は鉄条網の外に位置する鴨緑江沿いの哨所で勤務に立つ、という形で役割分担をしていた。
 
 暴風軍団と警備隊は、国境地域に設置された鉄条網を出入したり鉄条網に接近したりする際には、約束された灯火信号で彼我を区分してきた。
 
 ただ、鉄条網の方へ接近した警備隊の兵士らは灯火信号を送ったものの、暴風軍団の兵士はこれを無視して射撃を加えたという。

 暴風軍団の兵士による2度目の射撃が加えられ、最初の射撃で警備隊の兵士A氏が倒れ現場で即死した。
 この日、暴風軍団の兵士は計7発撃ったという。
 
 この銃撃を加えた暴風軍団の兵士は、保衛部の取調べに対し「鉄条網に接近した人物が警備隊員なのかどうか分からず、発砲した」と話したと主張したが、警備隊の兵士らは、暴風軍団の兵士が2度も銃撃を加えたのは「確認射殺」だと批判しているという。

 先月1日にも両江道恵山で、警備隊の小隊保衛指導員が密輸を行っていたところ暴風軍団の兵士に摘発されて逃走、逮捕された。
 
 恵山市に20日間の全面封鎖令が下り、両江道駐屯の警備隊高級幹部らが左遷されて价川教化所に行くという事件が起きている。

 
 暴風軍団(11軍団)は韓国の特殊戦司令部(特戦司)と同様の性格を持つものの規模は格段に大きく、対南作戦など作戦半径も広い。
 
 北朝鮮では83年に124軍部隊を軽歩教導指導局に改変して他の特殊部隊を吸収・統合して軍団レベルに昇格させており、対外的には第630大連合部隊という隊号を使っている。

 暴風軍団は、国境警備隊をはじめとする国境地域の司法機関に対する監視・統制の目的で派遣されたため、当初から権益を巡る対立が起こる余地があったと見られている。
 
     

« 後の祭りになりかねない | トップページ | マクロン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ