クーデターの恐れ?ミャンマー国軍が与党に圧力
ミャンマーで昨年11月に行われた総選挙後初となる連邦議会の招集を数日後に控えるなか国軍が与党側に圧力をかけ、政治的緊張が高まっているとメディアが伝えた。
総選挙ではアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相率いる与党
国民民主連盟(NLD)
が単独過半数を上回る議席を獲得したものの、国軍や国軍系の政党は投票に不正があったと主張して当局に調査を要請した。
国軍の最高司令官はメディアの取材で
憲法を無効化
する考えを示したうえ、国軍報道官はクーデターの可能性を否定しておらず、懸念が一段と高まっている。
ただ、国軍は1月30日、コメントは誤解されたとの声明を出したものの国軍内部での摩擦も出てきそうだ。
なお、同国の選管当局は28日、選挙は公正で透明なものだったとの見解を示している。
ひとこと
そもそも、スー・チー国家顧問の背景の胡散臭さには問題もあり、英国の影響を受けた判断が見られる。旧ビルマ統治時代の植民地政策でロヒンギャを入植させ、多くのビルマ人の土地を簒奪し悲惨な環境に追いやったことで飢餓が生じるなど、対立の芽を作ったことで今だこの問題が尾を引いている。
国連のグテレス事務総長は28日の声明で「いかなる形態であっても扇動や挑発を控え、民主主義の規範を順守」するよう全ての関係者に要請したものの、過去の歴史的な背景は消えないため、解消には時間が必要だ。
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