日本は体温の調整に夏季に塩分をより多くとる必要がある
日本人が世界的に見ても、塩分の摂取が多いことで知られているとメディアは報道を繰り返した結果が、熱中症の増加となって社会現象となっている。
塩分摂取を単純に量として比較することがそもそもおかしいのではないのだろうか。
高温多湿の環境と乾燥地帯では塩分の排出量が異なるだろう。
多湿な地域では体温調整が必要となり汗に含まれて塩分が大量に体の外に出ていってしまう。
乾燥地帯では塩分がそもそも体の外に出にくいため、摂取もそれほど必要としないだろう。
欧米の環境と似比較でいえば、日本は体温の調整に夏季に塩分をより多くとる必要があるのは体調管理でも必要なことだろう。
塩分の過剰摂取は高血圧などの生活習慣病の引き金のひとつというが、塩分の摂取を制限しても血圧はあまり低くならない現実がある。
生活習慣病予防のために過剰な塩分の摂取に気をつけたいという根拠も、精製塩が元凶でありミネラルを含んだ自然塩の摂取不足が原因の一つなのではないのか。
そもそも、老人は肉を食べないようにとの論調もあるが、高齢者ほどミネラルやたんぱく質の多い肉を岩塩などで味付けして食べるべきだ。
塩分の摂取量も季節や個別の体質によっても異なるものであり、一律に量を決めるのが健康的なのだろうか...
(個人の体調でも塩分の吸収率や排出率が変化し、異なるもの)
過剰な塩分の問題を意識しすぎている。
塩分の摂取が不足し、血漿中のナトリウムや塩素の量が少なくなれば細胞外液の濃さが低下してしまい、体は下がった濃度を正常に戻そうとするため、水分を体外に排出することになる。
これによって血漿の量が減って血液が濃縮してしまい、各臓器への血流の量が少なくなくなり、体に流れる血液の量が減り、血圧低下や循環不全を引き起こす。
この血液循環不全は生物に致命傷な状態となる。
人間は食物を食べなくても水だけでも2か月を生き延びることができるといわれている。
ただ、ナトリウムが不足すると、人間の神経伝達と筋肉の動きに大きな支障が出て
けいれん、神経障害
などが過剰摂取のときに起こるよりも、熱中症など深刻な症状となって死に至る割合が高い。