中国の野望
中国共産党機関紙「人民日報」の系列メディア「人民網」は、日本や韓国が米国製の
F-35戦闘機
の配備を続々と進めているのに対し、中国の軍事専門家がJ-20戦闘機の優位は変わらないとの見解を示したことを報じた。
記事によると「近ごろ米国のF-35戦闘機が頻繁に東アジアで出現している」と指摘したうえで、3月29日には2機のF-35戦闘機が韓国・清州空軍基地に到着し、韓国が
第5世代ステルス戦闘
の機保有国の「仲間入り」をしたと紹介した。
また、日本の航空自衛隊も26日に青森県の三沢基地で、F-35を10機配備する第302飛行隊を結成したと伝えた。
日本は今後空母の艦載機となりうるF-35Bを含むF-35戦闘機140機前後を導入予定。
中国の軍事専門家の
曹衛東(ツァオ・ウェイドン)氏
は、F-35の対抗と目される中国のJ-20戦闘機との違いについて「J-20は重型戦闘機でF-35は中型戦闘機と指摘した。
F-35のほうが滞空時間が短いうえ、弾倉も小さく搭載できるミサイルの数も少ないと続けた。
また、対地攻撃を想定した戦闘機のF-35に対し、J-20は空中戦に重きが置かれて設計されており、空中での接近戦ではF-35に勝る
機動性を発揮
するため、「総じて、J-20のほうが上だ」と解説した。
東アジアにおいてF-35が大量に配備されつつあることについては日本にとってステルス戦闘機であるF-35の配備は制海権、制空権を奪取するうえで役立つと同時に、東アジア各国での新たな軍備競争を引き起こすものだと主張し、中国の軍地進出を阻害する抵抗勢力となている状況を指摘している。
中国はこの状況に対応し、既存のJ-20や開発の潜在力を秘めたJ-31を含む
ステルス戦闘機
の研究開発とともに、ステルス戦闘機を探査可能なレーダーと相応のミサイルの研究製造に一層力を入れることが必要だとの見解を示した。
ひとこと
重戦闘機を運用するとしても、品質を維持できるのか疑問だある。
耐久性に問題のある部品が多く使用されており、品質向上が急務と見られる。
ただ、日本企業が中国に進出しこうした中国軍への部品の品質向上につながる技術移植が行われてきたのも事実だろう。
国益に反する日本企業が利益確保のために国を売る行為につながりかねない状況を懸念する。
また、技能実習生の存在は日本国内に工作員を入れる手段となりつつあり、有事の場合に暴走が起これば止めるのに苦労する事態を想定しておく必要がある。